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「K-1グランプリ」優勝店長に聞く!買取へのこだわりは?ホビーオフ高座渋谷店・今川店長にインタビュー!

ハードオフグループにとって、「買取」はお店を支える生命線のようなもの。

お客様から商品を買い取ることで、リユースの輪が広がり、お店の魅力も深まっていきます。

そんな中、ハードオフグループの買取件数を競い合う社内コンテスト「K-1グランプリ」で、見事No.1に輝いたのが「ホビーオフ高座渋谷店」の今川店長です!

今回は、買取アップのために心がけていることや、大切にしているお客様との接し方など、たっぷりお話を聞いて来ました。

買取の裏側には、ちょっとした工夫と、たくさんの想いが詰まっていました!

▼ホビーオフ高座渋谷店について詳しくはこちら
https://www.hardoff.co.jp/shop/detail/?p=208093

今川店長、本日はよろしくお願いいたします!

ホビーオフ高座渋谷店・今川店長
2012年、「ホビーオフ立川西砂店」でアルバイトとして勤務を開始。その後、ハードオフをフランチャイズ運営する株式会社ゼロエミッションに社員登用され、「ホビーオフ本厚木一番街店」の立ち上げに参加する。3年目には同店の店長に就任。
以降は「ホビーオフ高座渋谷店」へ異動。2度の閉店・リニューアルを経て、再び同店の店長を担当。「ホビーオフ八王子大和田店」や「ホビーオフ甲府国母店」など、複数店舗の立ち上げやリニューアルにも携わる。
現在は「ホビーオフ高座渋谷店」に在籍5年目。ホビー商品に詳しくなかった入社当初から一転、今はカードゲームを趣味とし、ホビーオフ一筋のベテランとして現場を支えている。

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「K-1グランプリ」優勝へ!店舗リニューアルで買取力アップ

ーー今川店長、「K-1グランプリ」優勝おめでとうございます!まずは率直なお気持ちをお聞かせいただけますか?

ありがとうございます。

実は今回、「ホビーオフ高座渋谷店」がリニューアルによってお店の規模が大きくなったこともあり、優勝できるかも…と思っていました。笑

ーーおぉ!自信があったのですね。リニューアルで、お店の規模はどのくらい大きくなったんですか?

売り場の面積は以前の倍くらいになっています。

スペースが広がったことで、より多くの商品を取り扱えるようになりました。

ーーそれに合わせて買取数も増えたということでしょうか?

そうですね。買取できる数も増えましたし、サイズの大きな商品を買取できるようにもなりました。

ーー例えばどんな商品でしょうか?

スロット台などですね。

店頭には、UFOキャッチャーの機械本体も置いてあります。

ーーえ!UFOキャッチャーの機械なんて…持ち込む方がいらっしゃるんですね。

たまにいらっしゃいますよ。笑

これまでに2台買い取ったことがあり、そのうちの1台はすでに売れました。

ーー売れたんですね!購入されたのは、業者の方でしょうか?

いえ、一般のお客様ですね。

話を聞くと、他にも何台か持っていると仰ってました。ご自宅で楽しむ用みたいです。

ーー今回のリニューアルで、買取を強化しようと思ったきっかけはありますか?

今までいろんな店舗を経験してきたんですが、比較的来店数の少ない店舗にいた時期がありまして。そこでは、日によって買取数がとても少ないことがあって。

ーーそうなんですね…

それまではずっと忙しい店舗で働いていたので、こういうこともあるんだとハッとさせられました。

買取が少ないと、店舗として店舗の品揃えを豊富にする大事な生命線が途切れてしまう。そう思った時に、「もっと買取に力を入れないといけない」と強く感じました。

ーーそこで、「高座渋谷店」のリニューアルでは買取を強化したんですね。

その通りです。結果、K-1グランプリで優勝できて、本当にうれしかったですね。

こんなモノも売れるの?お客様の不安を取り除く工夫とは

ーー買取件数は、実際にはどれくらい伸びているのでしょうか?

件数でいうと、リニューアル前の倍くらいになっています。
売り場の面積も以前の約2倍になっているので、それに比例して伸びたような感じですね。

ーー売り場スペースが広がった以外でも、何か要因があったりしますか?

実はもう一つ大きい要因だと思っているのが、駐車場の無料化なんです。

以前は、駐車場が有料だったんですよ。無料券も30分〜1時間くらいしか出なかったので、お客様も「急いで持ち込んで、急いで帰る」みたいな状態でした。

ーー駐車料金を支払うのはお客様にとっても負担になってしまいますね。

商品を売りに来たのに、お金を支払うという矛盾した状況になってしまいます。

でも今は、駐車料金が無料になったので、「2時間くらい全然待ちます」とおっしゃってくれるお客様が増えました。おかげで、じっくり査定できるようになりました。

ーーそれはかなり影響が大きそうですね。

そうなんですよ。あとは、トレカの専用カウンターを設けたことも大きいと思います。

「ハードオフ高座渋谷店」はもともとトレカの扱いが多かったので、リニューアルのタイミングでトレカ専用カウンターを独立させたんです。専門性が出ることで、お客様もよりお持ち込みしやすくなったのかなと。

ーーそのほか、お客様が持ち込みやすくなるように、工夫しているところを教えてください!

売り場の作り方には、すごくこだわっています。
お持ち込みしていただく敷居を下げる」ことを意識しているんです。

ーー敷居を下げる、とはどういうことでしょうか?

「こんな商品でも売れるんだ!」と思ってもらえるように、少し状態が悪いものや、パーツが足りない商品を、あえて陳列しておくんです。

そうすることで、お客様が「うちにあるものも売れるかもしれない!」と感じて、持ち込みやすくなると思っています。

ーー売り物をしっかり見せることで、お客様の買取に対する不安を和らげるということですね。

そうですね。例えば、「ぬいぐるみは買取してますか?」と聞かれることがよくありました。

特にUFOキャッチャーの景品だったぬいぐるみは、「これは売れないかも」とお客様自身で判断してしまう方が多いんです。

ーーそうなんですね。ぬいぐるみは買取してますよね?

はい、もちろん買取しています。

ほかにも、お子さんの名前が書かれている人形や、落書きがあるおもちゃなど、「さすがに売れないだろう」と思われがち。

ですが、実際にちゃんと買取していることが伝わるように、店頭にしっかり並べているんです

ーー落書きなどがあっても、購入するお客様はいらっしゃるのでしょうか?

はい、もちろんいらっしゃいますよ。
落書きがあるとその分お値段は安くなりますし、お買い得だったりするんです。

シールを貼って落書きを隠したりすることもできますし、購入された方なりの工夫で楽しんでいただけると思います。

ーー状態によって、買取れない場合もありますか?

ほとんどないですね。そのまま使える状態なら中古商品として販売できますし、使えない場合でもパーツ品やジャンク品として販売できるので。

ーー売り場に並んでいる商品と、似たものをお持ち込みいただくことも増えましたか?

はい、実際に並べている商品と似たようなものを持ち込んでいただくことは増えました。

何より、お客様が「持ち込みやすくなった」と感じてくれているように思いますね。

ーーお客様の不安を減らし、敷居を下げることに成功したんですね!

そうですね。おかげさまで、販売件数も買取と同じく倍くらいになってます。

ーー売り場が買取のきっかけになって、買取が商品を充実させて、販売につながるという好循環ですね。

まさにその流れが、うまく回っている感じです。

販売の面でも、売り場の見せ方を意識していて。
基本的にはパッケージングして商品を出すんですけど、たまに中身を出した状態にして、実際に手に取って遊んでもらえるようにしています。

ーーお客様にとっても、購入後のイメージがしやすくなりそうですね。

実際に触って遊んでもらうことで、「欲しいな」と思ってもらえることも多いですから。

買取の際には、「こういうものなら売れるかも」とお客様に想像してもらうことを大事に。販売する際には「買った後の楽しみ方」をしっかり想像してもらえるように心がけています。

ーー「売ることも、買った後のイメージもしやすい売り場」を意識して作られているんですね!

接客はカジュアルに!個人から店舗へと広がるファンづくり

ーー売り場以外でも、買取アップのために意識していることはありますか?

接客のときに、できるだけ気さくにお客様に話しかけることですかね。

ーーフレンドリーな接客スタイルなんですね!

基本は気取らず、自然体でお客様と接しています。そうすることで、お客様との距離がグッと近くなり、お店の敷居を下げることにも繋がるかなと。

ーー親しみやすい雰囲気ですね。

まさにそれですね。商品を見ることだけが来店目的じゃなく、「ちょっと店員さんと話したいな」とか、そんな感じで来てもらえたら嬉しいなと思ってます。

ーー実際に、フラッと立ち寄って話していくようなお客様もいらっしゃるんですか?

たくさんいらっしゃいますよ気軽に雑談しに来てくれるような感じです。

そういう関係ができているのは、すごく嬉しいですし、地域に根付いたお店になっている手応えも感じます。

ーーお客様とのコミュニケーションを大切にしているのですね。

そこは、とても大切にしている部分ですね。

例えば、買取に来てくださったお客様の顔もなるべく覚えるようにしています。

次に来ていただいたときに、「今日は何をお持ちいただいたんですか?」と、自然に声をかけられるようにしていて。

ーーお顔まで覚えていらっしゃるんですか!

人の顔を覚えるのは得意なんです。笑

覚えていると、最初のひと言もかけやすいですし、距離もぐっと縮まる気がします。

ーーそれはきっとお客様も嬉しいですよね。

そうだといいのですが。笑
あとは買取のときに、お客様が「大事にしていたんだろうな」と感じる品物を、丁寧に見るようにしています。

ーーそんなことが分かったりするのですか?

感覚的ではあるんですが、けっこう伝わってくるんですよ。

そういう品物に対して「すてきですね」など一言お声がけすると、すごく喜んでくださいますね。

ーーきっと大切なものの価値を分かってもらえたような気がするんじゃないでしょうか。

そうだと、こちらも嬉しいですね。

そうした流れの中で、「実は他にもまだ不要品があるんだけど」とお話いただけることもあります。その際には「ぜひ気軽にお持ち込みください」とお声がけしますね。

ーーもしや、それでまた持ってきてくれることも…?

あるんです。
実際、そういったお声掛けから再度来店してくださるお客様は少なくないんですよ。

ーー買取でリピーターになっている方もいますか?

もちろんです。

どこに売りに行くか迷ったとき、「あの人がいるからあの店に行こう」と思ってもらえたら最高ですね。そうなれるように日々努力しています。

ーーそれはもう、ファンに近いですね。

そうですね。でも本当の理想は、個人ではなくお店のファンになってもらうことなんです。

ーーお店のファンですか?

個人にファンがつくと、その人がいなくなったら終わってしまうじゃないですか。

なので、ファンを個人ではなくお店につけることが、今後の課題だと思ってます。

ーー個人からお店のファンになってもらうには、どうしたらいいと思いますか?

これが難しくて…正直まだ答えは出ていません。
今はまだ、いろいろ試行錯誤しながら、どうすればお店全体のファンになってもらえるかを探っているところです。

ーーお店のファンを増やすというのは、今後の目標のひとつですか?

そうですね。それが実現できたら、もっとお客様に選ばれるお店になると思います。

ニッチなジャンルにも挑戦! 「ホビーオフ高座渋谷店」のこれから

ーー「ホビーオフ高座渋谷店」では、どんな商品を買取ることが多いですか?

ぬいぐるみが多いですね。

最近は、フィギュアも増えてきました。あとは、おままごと用のキッチンセットなど、お子さま向けのおもちゃの買取も多いです。

ーーファミリー層も楽しめそうなラインナップですね。

そうですね。もともとファミリー向けのイメージでお店づくりをしているので、自然とそういった商品が多く集まってきます。

ーー今後、買取で新たにチャレンジしてみたいことはありますか?

ラジコンをしっかり強化できたら、と思ってます。

パーツを自分で組み立てるような本格的なタイプは、かなりニッチな世界なんです。

ーーラジコンってそんなに奥が深いんですか?

そうなんです。あれはもう、お金に余裕がある人の趣味です。笑

だからこそ専門的に取り扱えるようになれば、他では真似できない売り場が作れると思うんですよね。

ーー今すでに、ラジコンは店頭に並んでいますか?

一応、今も並んでいます。
でもまだ細かく分類できていない状態なので、今後はパーツ単位できちんと分けて陳列できるようにしたいですね。

「このパーツはこの機種で使える」という情報も整理できれば、さらに売りやすくなりますし、お客様にも伝わりやすくなると思うので。

ーーラジコンならここ!と言われるお店になりそうですね。

そこまで作り込めれば、お店としての強みにもなると思います。

なので今は、自分でも勉強をしながら、少しずつ知識を深めているところです。

ーー最後に、買取依頼を検討中の方や少し迷っている方へ、メッセージをお願いします。

買取って、最初に持ってくるときがいちばんハードルが高いと思うんです。
「これ、売れるかな?」とか「予約って必要かな?」とか。

いろいろ不安があると思うんですけど、細かいことは気にせずに、とりあえず一度お持ち込みしてみてほしいです。

ーー買取してもらえなかったらどうしよう…という心配もありますよね。

もちろん、難しいものは「これは買取できません」と正直にお伝えします。

でもホビーオフの商品で買取ができないものは、ほとんどは法律に関わるものなんです。

例えば、銃刀法に引っかかるような威力の強すぎるエアガンとか。そういう特殊な例を除けば、たいていは買取りできます。

ーーとりあえず持ってきてもらうのが第一歩、と。

そうです。気軽に、「査定が気に入らなかったら持って帰ろう」くらいの気持ちでお越しいただいてOKです。

持ってきていただければ、我々ができる限りお値段をつけられるように査定いたしますので、ぜひ一度ご来店いただきたいですね。

ーーなんとも頼もしい一言でした。今川店長、ありがとうございました!

▼ホビーオフ高座渋谷店について詳しくはこちら
公式サイト:https://www.hardoff.co.jp/shop/detail/?p=208093
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トレカコーナー公式 X(旧Twitter):https://x.com/hbkozatoreca

取材日:2025年6月4日