COLUMN

もはや、ギター修理のレベルを超えている!?「マニアックすぎる」豊川店スタッフのこだわりをインタビュー

愛知県豊川市にある「ハードオフ豊川店」。実は、”〇〇がスゴイ!”とSNSでプチ話題になっている店舗なんです。

この記事では、その話題の秘密を解明します!そのために ”スゴイ” を作り出している、豊川店のレア社員・木村さんへインタビュー。彼の経歴やお仕事のこだわり、豊川店の魅力・おすすめコーナーなど、詳しく聞いてきました。

この記事を読んだら、一度は豊川店へ行ってみたくなること間違いなしです!

▼ハードオフ豊川店の詳細はこちら
https://www.hardoff.co.jp/shop/detail/?p=201153

木村さん、本日はよろしくお願いいたします!

ハードオフ豊川店 社員・木村さん
学生時代からギターを作ることが好きで、専門学校の「ギタークラフト科」を卒業。現職に就く前は、楽器製作やピアノ修理などの会社を経験する。ハードオフ入社後は、店長経験も詰みながら、現在はギター関連の豊富な知識をもつ社員として豊川店に在籍している。

※公式 X(Twitter)では、リアルタイムで店舗の状況を発信中!フォロー・いいね、お待ちしています。

▼公式 X(Twitter)はこちら
https://twitter.com/HamamatsuHoei

卒業したのは「ギタークラフト科」手に職を持つ彼がハードオフでやりたいこと

ーー初めは木村さんについて、詳しくお聞きしたいです!木村さんが卒業された「ギタークラフト科」では、具体的にどんなことを学んでいたのでしょうか?

ギタークラフト科はその名の通り、ギターの制作や修理について学びます。私は主にエレキギターを学んでいて、エフェクターやアンプ、木工技術などの基礎知識も学びました。一応既存のギターを修理やアレンジするだけでなく、イチから作ることもできますよ。

ーー職人さんですね!これらの知識は、お仕事のどんな場面で役立っているのでしょうか?

例えば、ギターの修理を店舗で行う時です。月に約5本は修理していると思います。簡単に修理できるものから、1〜2週間かかるもの、長いと1ヶ月かかるものまで幅広く取り扱っています。

今のお仕事は、普通の楽器屋さんで働くよりも、楽器に触れる機会が多いと感じています。古いものから珍しいものまで、持ち込まれる楽器は普通ではないものも多いんです。そんな楽器に触れることができるのは、とても楽しいですね。

「状態の悪いものはどうにかして直してやりたい」

「他店舗にある以上のものにしてやろう」

と、こだわりを持って働いています。

ーーそんな多くの楽器に触れてきた木村さんが、印象に残っている持ち込み商品はありますか?

自分が昔、楽器を製作する工場に勤めていた時に作ったギターをお持ちいただいた時は、驚きました。年式や型番などを見ると、大体「自分が作ったものだ」って分かるんですよ。

なので、有名人が使っているギターも「自分がロゴを入れたギターだ」「下地はおそらく自分が塗ったものだな」って分かるんです。それをお客様にお伝えすると、びっくりしてもらえます。ちょっと自慢になってしまいますけどね、驚かれると嬉しいです。

ギターがスゴイ!SNSでも話題になった、木村さんが「レア社員」と言われる理由

ーー次は、豊川店について質問です。豊川店の中で、木村さんのおすすめコーナーはどこですか?

やはり、ギターコーナーです。理由の一つは、私が作った「アレンジギター」を置いているからです。

ーーアレンジギターですか?

はい。きっかけはギター修理をする過程で、失くなった部品を自分で作っていたことです。部品は買うこともできるのですが、古いものだと微妙にサイズが違って合わない時があるんですよ。そんな時は自分で部品を作っていましたし、「ちょっと違うものを作ってみよう」「他にはない仕様にしてみよう」という遊び心で、ギターアレンジが始まりました。

アレンジしたギターはこんなものがあります。

ーーとっても個性的!

そうでしょう?私が画像で指をさしているギターは、アニメをモチーフにしたものです。入社当時から社内の人に「作ってほしい」と懇願されていて。完成まで、1本2ヶ月かかりました。既製品のネック以外は、全てホームセンターにあるもので作ったので部品は身近なものばかりですよ。

このように、アレンジする時のこだわりはパッとみて驚かれるような、他にはないものにすること

お客様の中には、オリジナルギターを見て喜んでくださり、一緒に写真を撮っていた方もいらっしゃいます。X(Twitter)でもお褒めの言葉をいただいて、「こんなの見たことない」って言ってもらえるのがとても嬉しいです。

ーー今後作ってみたいギターはありますか?

結構、その時の思いつきで作ることが多いですが、やっぱり「他にはないものを作る」という軸はブレないです。

ただ、私がギター作りにハマったのは、ロックバンド「クイーン」のギタリスト「ブライアン・メイ」の自作ギター「レッド・スペシャル」がきっかけなんですよね。なのでレッド・スペシャルのレプリカも作ってみたいな、とは思っています。

ーーなかなかコアな話ですね…! これが木村さんが「レア社員」と言われる理由なんですね。

ハードオフの自由さや、チャレンジさせてもらえる環境だからこそ発揮できました。「ただ作るのが好きで、お店に無いから作る」という考え方でやってきて、周りからは「本当に珍しくてレア」なんてお褒めの言葉をいただきますが…みんなもギター、作ればいいんですよ。

永田さんへギターをプレゼントをした経験も

ーー過去に永田さん(※)にギターをプレゼントしたという話も聞きましたが…

はい、そうです!テーマは「JUNK品」。塗装を剥がしてダメージ加工したことや、ペグをバラバラにするなど、敢えて ”ジャンク感” を出したデザインを施しました。

▼木村さんが作成したギター

(引用元ツイート:https://twitter.com/HamamatsuHoei/status/1218346927542026242?s=20

初めは展示していましたが、その後は永田さんへプレゼントしました。

▼永田さんが木村さん作成ギターを受け取った様子

(引用元ツイート:https://twitter.com/HamamatsuHoei/status/1508233014135861250?s=20

※永田さんとは
ハードオフ久留米国分店の店長を勤めながら、ジャンク品を使って演奏を行っている。ギター・ベース・キーボード・ボーカルなど、バンドの全役を一人でこなし、演奏している様子をYouTubeなどで公開している。
・ハードオフ久留米国分店公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@nagata-hardoffkurumekokubuten/featured
・永田さんの X(Twitter):https://twitter.com/nagatamovie

ーーちなみに、木村さんもギターは弾かれるんですか?

私は、ギターは顔で弾くタイプ。どちらかというと、作る方が得意ですね。

ちょっとクセがある豊川店だからこそ、買い取れるものがある

ーー木村さんが感じる、豊川店 全体の魅力は何でしょうか?

豊川店だからこそ、買い取れるギターがあるという点は、魅力だと思っています。例えば、部品がないものや、改造されてしまったものも買取可能です。部品は作れますし、改造品もアレンジギターのパーツとして活用させていただきます。

「こんなものでもいいの?」というものも、一度お持ちいただきたいです。

その反面、ジャンクギターが少ないという弊害がでてきちゃうんですけどね。ジャンクコーナー目当てに来られるお客様には、ちょっと申し訳ないです…。

ーー木村さんのようなスタッフがいるからこそ買い取れるものがあるんですね!他に働くスタッフはどんな人が多いですか?

一言でいうと、こだわりが強くてクセがある人達です。変わり者が多いけど、頼り甲斐のある人ばかり。なので安心して、お困りの際はお声がけください。

今後の展望は、より濃くよりマニアックに

ーー今後は豊川店をどんなお店にしていきたいですか?

私が目指したいのは、今の状態を進化させること

現状「機械いじりが好きだ」とか、昔ながらのハードオフファンの人が多く来店されている印象です。豊川店は単独店(※)として20年が経つので、昔ながらのお客様がいらっしゃいます。そのため、マニアックな店になっていると思うんです。

今後はこのマニアックさを、より濃くしていきたいです。

※単独店とは
他の業態店舗と併設されていないお店のこと。例えば、ハードオフにオフハウスが併設されている店舗は、単独店ではありません。

ーー最後に、ご来店されるお客様へメッセージをお願いいたします。

ハードオフって見ているだけで楽しいですよね。僕も一緒です。豊川店は、商品の豊富さやアレンジギターがあるという点で、さらに楽しめると思います。

とにかく、ご来店いただければ嬉しいです。

▼ハードオフ豊川店について詳しくはこちら
公式サイト:https://www.hardoff.co.jp/shop/detail/?p=201153
公式 X(Twitter):https://twitter.com/HamamatsuHoei

取材日:2023年8月4日