COLUMN

目指すは、街の駄菓子屋さん!?「ジャンク」の原点回帰を考えたハードオフ三鷹深大寺店・店長にインタビュー

2023年7月25日(火)に買い取りオープン・2023年8月4日(金)にグランドオープンした、ハードオフ三鷹深大寺店。東京都内では最も新しい店舗です。(※取材時点)

この記事では、そんな三鷹深大寺店の店長・荒居さんにインタビュー。すると「ジャンクコーナーは原点回帰しています」と、興味深い発言が飛び出しました。

ジャンクコーナー好きの方・三鷹深大寺店に少しでも興味があると言う方は、ぜひ最後まで読んでみてください!

(引用元:ハードオフグループ ハードオフ三鷹深大寺店

▼ハードオフ三鷹深大寺店について詳しくはこちら
https://www.hardoff.co.jp/shop/detail/?p=201432

荒居さん、本日はよろしくお願いいたします!

ハードオフ三鷹深大寺店 店長・荒居さん
新卒で入社し、約16年勤めている。10店舗以上の経験をもち、店長になったのは三鷹深大店で6店舗目。得意部門は楽器。親がギター教室を運営していたこともあり、学生の頃から楽器に触れ、プレイヤーとしても自信がある。

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8/4(金)グランドオープン!当時の様子を聞いてみた

ーーはじめに、8/4に迎えたグランドオープン当時について、詳しく教えていただけますか?

はい!グランドオープンの日は、開店前から120名ほどのお客様が並んでくださっていました。自分達が苦労して作り上げたものにこれだけのお客様が来てくださるというのは、やはり込み上げるものがありました。

ーー当日は緊張もありますか?

もちろんです。ただ、社員には「全員で楽しもう」と伝えていました。

このワクワクと緊張が入り混じる雰囲気を、これからお店を支えるたくさんの社員へ繋げていきたいという思いもあり、自店舗以外の社員など様々な人に来てもらいました。

働く人の熱意や誠意は、お客様にも伝わると思うんです。グランドオープンの日も、しっかり伝わっていたと思います。

▼グランドオープン当日にご来店いただいた、ハードオフファミリーの投稿

(引用元:https://twitter.com/hine/status/1687269613233680384

(引用元:https://twitter.com/mazokusadoyama1/status/1687377980178505730

「ジャンクコーナーを原点回帰」こだわりの店舗レイアウト

ーー続いて、店舗の特徴について詳しく教えてください。

特徴的なのは、ハードオフ単独店(※)だけど、取り扱う商品が幅広いという点です。例えば、おもちゃのジャンクコーナーがあります。三鷹深大寺店は単独店なので、ホビー商品は専門的に扱えません。しかしながら、おもちゃの買取量はかなりあります。そのため、小学生くらいの子供たちにも人気のコーナーになりました。

※単独店とは
他の業態店舗と併設されていないお店のこと。例えば、ハードオフにオフハウスが併設されている店舗は、単独店ではありません。

ーーそんな特徴がある中で、力を入れたコーナーはどこでしょうか?

特に、ジャンクコーナーには力を入れています。三鷹深大店のジャンクコーナーは、レジの目の前に設置しているんですよ。

ーージャンクコーナーは、お店の奥にあるイメージでした!

そうでしょう?うちではあえて、奥ではなく前に出しているんです。というのも、ジャンクコーナーに関しては原点回帰をしたいと考えているんです。

ーー原点回帰ですか?

はい。今でこそジャンクには付加価値がつき、ジャンクコーナーはどんどん奥まっていきました。一方で、昔は「ジャンクコーナー」という名前や付加価値はなく、前の方に出していた店舗も多いんです。

そのため、ジャンクに名前がなかったあの頃に立ち返って、改めて「ジャンク」という言葉を広めていきたいと考えています。

ーージャンクコーナーの歴史を感じますね。レジ前にジャンクコーナーを設置したことでどのような効果が生まれていますか?

ジャンクコーナーに立ち寄る人にとって、安心感が生まれたと思います。例えば、女子高校生や、小さいお子さんがジャンクコーナーを漁っているんです。CD や黒電話などのレトロな品物はもちろん、ケーブルなどもお買い求めいただいています。この光景はなかなか珍しいと思いますよ。

ジャンクコーナーは、奥まった暗めの場所にあったり、メンテナンスが行き届いてなかったりして、女子高生やお子さんが入りにくい雰囲気がありました。そのせいで、今まで需要があったはずなのに、手に取られなかった商品はたくさんあると思います。

そこでレジ前に設置することでマイナスポイントを解消。加えて、私たちスタッフが近くにいるという安心感から、新たな層にジャンクコーナーへ立ち寄ってもらえるようになりました。これが最大のメリットですね。

得意部門は楽器「プレイヤー」だからこそわかること

ーー次に、荒居さんの得意部門についてお伺いしたいです。

私の得意部門は、「楽器」です。親がギター教室を運営していたこともあり、学生の頃から楽器に触れていました。出身はクラシックギターですが、サックスやフルートなども経験しているので幅広く知識は持っています。

弊社の中には楽器が得意分野の方が、たくさんいらっしゃいます。皆さん知識が豊富で個性的な方ばかり。その中で、私が誰にも負けない!と思っていることは「プレイヤー目線で買取ができる点」だと思っています。

ーー「プレイヤー目線」というと?

例えば、演奏者の目線で音色や音域の状態を把握し、プライスに反映させることができます。他にも、買い取った商品の特徴を掴んで「こんな演奏の仕方がありますよ」とお客様にご提案することもできます。

このように、自分の得意なことを活かせている「楽器コーナー」はお気に入りです。

昔、初めて配属された店舗でアンプを買い取った際に、お客様がアンプに対して「ありがとう」と声をかけていたんです。その時に、お客様の想いが込もった商品を、また新たなお客様へ橋渡ししているのだな、と実感しました。

そんな経験もしながら、私は「想いが詰まっている売り場ですね」と言われることを目標に頑張ってきました。つい最近、売り場に訪れた業者さんに「想いが詰まっていますね」と言われて、とても嬉しかったです。

ーープレイヤーだったからこそ持っている感性や知識が、買取や売り場に反映されているのですね!

はい!ここは誰にも負けません。

ーーちなみに、他の社員の得意部門はご存じですか?

もちろんです。主力になって前に出ている社員は2人います。

一人は楽器が得意部門です。私と同じ得意分野をもつ社員として、育て上げるという使命があると感じています。そしてゆくゆくは、楽器スタジオや楽器専門フロアで活躍してもらいたいと考えています。

もう一人は、自称「白物家電芸人」と言っているホビーオフ出身の社員です。当店はハードオフなのですが、ホビーオフと白物家電の商品も取り扱っているので、しっかり得意を活かせているんです。

2人ともとにかく熱意があって、自分が裏方となった現体制でもどんどんお店が育ってきています。私を含め、良いバランスの3人だな、と思っています。

信号機も売られている!?SNSでプチバズった商品も

ーー事前に三鷹深大寺店について調べていた時に見つけたのですが…本物の「信号機」が売られていたって本当ですか?

はい、本当です!

ありがたいことに信号機がハードオフで売られている、というのはSNS投稿だけでなく、ニュース記事などにもたびたび取り上げられています。

(引用元:ハードオフグループ ハードオフ三鷹深大寺店

▼信号機の投稿をしてくださった、ハードオフファミリー

(引用元:https://twitter.com/TakuyaKawai/status/1687365659901276160

ーー信号機まで買取りできるんですね!

はい!できます。信号機は古くなった物を自治体が競売に出すことがあります。見た目や製造年月日を見て問題無いと判断した場合には、買い取りをさせていただきます。

他にも、ニキシー管というかなり昔の技術を使った電卓など、面白くてレアな商品を取り揃えていますよ。

目指すは「街の駄菓子屋さん」!今後の展望とは

ーー荒居さんはハードオフ三鷹深大寺店を今後、どのようなお店にしていきたいですか?

三鷹深大寺店が「ジャンク」という言葉を改めて広めていく中継地点になることを目指しています。

以前、ジャンクのゲームソフトを購入しようとしたお子様に「ジャンクなので保証はつかないですがよろしいですか?」と聞くと、「ジャンクですもんね!!知ってます!!」と大きな声で言ってくれたんです。

そんな子供たちが大人になった時に「ハードオフで働きたい」「子供の頃こんなお店があったね」と、ハードオフ三鷹深大寺店を思い出してくれたら嬉しいです。

つまり、「街の駄菓子屋さん」みたいなイメージです。

子どもの頃に行ったことがある駄菓子屋さんって、大人になった時「あの頃よく行ったよね!」と思い出すことがありますよね。私自身も、高校生の頃からハードオフに通い、大人になった今、ハードオフ社員として働いています。

私のような人が増えたらいいな、と思っています。

ーー「街の駄菓子屋さん」!いい言葉ですね。

ありがとうございます!街の駄菓子屋さんのように未来に繋がるお店にしたいと考えています。

また、私が考えるハードオフの良さは、「お宝探しの感覚」が味わえる点です。私も学生時代は「行ったら何かあるんじゃないか」というワクワク感と共にハードオフへ足を運んでいました。三鷹深大寺店も、お客様がいつ来てもワクワク感を提供できるようにしたいんです。

そのために、所狭しと商品を並べることや、なるべくお買い求めやすい価格の商品もご準備するなど、宝探しを感覚を味わっていただくための工夫を凝らしています。

ーー最後に、ハードオフ三鷹深大寺店に訪れる方々へ、メッセージをお願いいたします!

三鷹深大寺店はハードオフグループで初めて(※取材時点)、1階が業務スーパーになっています。そのため、スーパーへお買い物にいらっしゃった家族連れの方々に、ご来店いただくことも。スーパーでお買い物がてら、ぜひ2階へ上がって当店も覗きに来てください

お客様から買取りさせて頂いた商品一つ一つが、お店の成長に繋がっていくんです。ぜひ、ご不要な物がございましたら当店をご利用下さい。そしてしっかり商品化された商品を再び見に来てください。

お客様と一緒に、私たちもお店自身も成長していく姿を楽しみにして頂けたら幸いです。

▼ハードオフ三鷹深大寺店について詳しくはこちら
公式サイト:https://www.hardoff.co.jp/shop/detail/?p=201432
公式 X(Twitter):https://twitter.com/mitakajindaiji

取材日:2023年9月7日