COLUMN
ゲームファン必見!2024年ゲームソフト販売No.1に輝いたハードオフ宇都宮西川田店・福田店長にインタビュー!
2025年07月22日
店長・スタッフインタビュー

ハードオフには、中古ゲームを探しに訪れるファンも多いのではないでしょうか。
2025年2月に開催された「ハードオフファミリー オフの会」の「戦利品自慢」でも、レトロゲームの人気っぷりがひときわ目立っていました。
そんな中、2024年度ハードオフグループ内で、ゲームソフト販売No.1に輝いたのが「ハードオフ宇都宮西川田店」です。
店長を務めるのは、20年以上にわたってゲーム売り場と向き合ってきた福田店長。
今回は、No.1の裏側にある売り場づくりの工夫や、お客様に安心してゲームを購入してもらうための取り組みについて、たっぷりお話を聞いてきました!

▼ハードオフ 宇都宮西川田店について詳しくはこちら
https://www.hardoff.co.jp/shop/detail/?p=201200
▼2024年「オフの会」の開催レポートはこちら
https://www.hardoff.co.jp/hardoff-family/topics/info/4124/
福田店長、本日はよろしくお願いいたします!

ハードオフ 宇都宮西川田店・福田店長(ハードオフ第2エリア エリアマネージャー)
20年前に「ハードオフ宇都宮西川田店」でアルバイトとしてキャリアをスタート。ハードオフをフランチャイズ運営する株式会社ヌマニウコーポレーションで社員登用され、「ハードオフ16号庄和店」で初めて店長を務める。その後、「ハードオフ水戸赤塚南口店」、「ハードオフ宇都宮環状鶴田店」での勤務を経て、現在は「ハードオフ宇都宮西川田店」の店長として7年目を迎えている。アルバイトからキャリアを重ね、気づけばハードオフ一筋で20年。豊富な経験を活かして、ゲーム売り場を支えている。
◼️目次
ゲームを知らないスタッフが、売上No.1を支える!?
ーー「2024年ゲームソフト販売No.1」おめでとうございます!率直なお気持ちをお聞かせください。
今回、こうして私が代表として話していますが、実際にゲーム売り場を支えているのはアルバイトやパートの女性スタッフたちなんです。
彼女たちの頑張りが評価されたことが、何より嬉しいですね。誇らしく思っています。
ーーゲーム売り場は女性スタッフさんが中心になっているんですね。
そうなんです。私はエリアマネージャーも兼任しているので、店舗を離れることも多くて。
日々の売り場づくりは、女性パートさんやアルバイトの学生さんたちが中心となって進めてくれています。
ーーー皆さん、やはりゲームに詳しいのでしょうか?
実は、全くなんです。
メインで売り場を担当しているパートさんは多少ゲームをやる程度。学生アルバイトさんにいたっては、ほとんどゲームをしない子で。
ーーそれで販売No.1になったのはすごいですね!もしかして、詳しくないからこその強みもあったのでしょうか?
そうですね。むしろ詳しくないからこそ、変なこだわりを持たずに、お客様の立場で「見やすい・手に取りやすい」売り場づくりができたのかなと思います。
結果的にはそれが、良い方向に働いたのかなと。

ーーちなみに福田店長は、ゲームをしますか?
私はやりますよ。一日一時間やるかやらないかくらいですけど…
ーーどんなジャンルのゲームがお好きなんですか?
基本的にはロールプレイング系が多いですね。ドラゴンクエストとか。
話題のゲームが出た時は、お客様との会話のきっかけになることもあります。最近だと、「モンスターハンターワイルズ」が出たときなんかは、会話が弾みましたね。
ーーそんな福田店長が、スタッフさんとどのように売り場を作っているのかを詳しく伺っていきます!
販売No.1の秘訣!お客様に“安心”を届ける売り場づくり
ーー販売の際に工夫していることはありますか?
一番大切にしているのは、お客様に安心して商品を手にしてもらうことです。
もともとハードオフって、ラベルを直接ソフトに貼って、青いBOXケースに並べるようなスタイルが主流だったんですよ。
今は、そのやり方を見直して、見た目の清潔さに気を使ったり、商品ごとの状態チェックを徹底しています。
ーーしっかり整理されているんですね。
そうです。以前は人手の都合で十分に対応できなかった部分もあったのですが、今はしっかりとチェックする体制が整っています。
昔のカセットタイプのゲームソフトなどは、すべて起動確認を行っているんですよ。
もちろんゲームクリアまで行うわけではありませんが、電源を入れてきちんと立ち上がるか、最初の操作ができるかをチェックしています。
「買ったあとに起動しなかった」という理由で返品せざるを得ないような事態を、なるべく減らしたいと思っているんです。

ーーすごく丁寧にチェックしているんですね!
はい。ただ、ディスクタイプのゲームに関しては、お客様がお持ちのゲーム機との相性によって読み込みに差が出ることがあります。
そのためすべての動作確認は難しいのですが、代わりに、店頭で傷や中身の確認をお客様と一緒に行っています。
ーーそういった細やかな対応が、お客様の安心感につながっているんですね。
そうだと嬉しいです。
「ここで買う価値」を感じてほしいので、他のリユースショップでは不安に思われるような部分を、できるだけなくしたいんです。
お客様に安心して購入していただくために、最もこだわっている部分ですね。
また、ゲームソフトを透明な袋に入れて販売しているのも、私たちが大切にしているポイントの1つです。
ーーお客様が商品をしっかり確認できるようにしているということですか?
それもありますが、直接本体にラベルを貼らないためでもあるんです。
ラベルをソフト本体に直接貼っていた頃は、敬遠されるコレクターの方もいらっしゃいました。
そこで、すべてのソフトを個別に袋に入れて包装するようにしたんです。
ーー嬉しい気遣いですね。
ありがとうございます。手間はかかりますが、お客様に気持ちよく商品を手に取っていただくためには欠かせない工夫だと思っています。

ーーラベルにはどんな情報が書いてあるのでしょうか?
価格や、傷の状態、説明書や箱の有無などを細かく記載しています。
同じゲームでも、商品の状態によって価格の差をつけることで、お客様がご自身のニーズに合ったものを選べるようにしています。
ーーどのようなニーズがあるのでしょうか?
例えば、「箱はなくてもいいから安く買いたい人」もいれば、「コレクション用に、できるだけ状態の良いものが欲しい人」もいますよね。
幅広いニーズに応えるため、箱がなくてもきちんと起動確認ができれば、廃棄せず価格を抑えて中古品として販売しています。
より多くの選択肢を用意することで、お客様一人ひとりの希望に応えられることも「宇都宮西川田店」の強みだと思います。
ーーたくさんのお客様に喜ばれそうですね!ちなみに…箱の有無でお値段はどのくらい変わるんですか?
箱がない場合、通常価格の半額程度になることもあります。
「ゲームができればOK」という方には、かなりお得に感じてもらえるんじゃないでしょうか。
ーー確かに、それはかなりお買い得ですね!
ありがとうございます。クオリティの高さや幅広いニーズに応えられる品揃えが「ハードオフ宇都宮西川田店らしさ」として伝わればいいなと思っています。
ーーそうした取り組みが、販売No.1という結果に結びついたのですね。
そうだと思います。一気に売上が伸びたというより、できることを少しずつ増やしてきた積み重ねがこの結果に繋がったのかなと。
「ここでしか出会えない」がある売り場へ
ーーレトロゲームにも力を入れていると伺いましたが、何かきっかけがあったのでしょうか?
特別なきっかけがあったというより、「ここにしかないもの」を揃えたいというという気持ちが大きかったですね。
新しいソフトは、比較的どこの中古ショップでも手に入りますし、どうしても価格勝負になりがち。
そこで、「宇都宮西川田店に来ればきっと見つかる」という強みをつくりたかったんです。
ーーそれがレトロゲームだったんですね。
そうですね。実は、レトロゲームが種類豊富にたくさん揃っているお店って、意外と少ないんです。
ネットでは状態が分かりにくいですし…
その中でハードオフは、いわゆる「ジャンク品」だったり、古いものもきちんと扱っていることが強み。
レトロゲームをしっかり取り扱うことは、ハードオフの強みともつながっていると思います。

ーーレトロゲームの中でも特に人気のジャンルはありますか?
やっぱりファミコンやスーパーファミコンですね。
懐かしさを求めて来店される方も多くて、「これ昔遊んでた!」って声が売り場から聞こえると、こちらとしても嬉しくなります。
ーーつい手に取ってしまう方も多そうですね。
もともとは違う目的で来たお客様も、懐かしさで足を止めてくれることはよくあります。
ーーこれまで取り扱った中で、印象に残っているレトロゲームはありますか?
レトロゲームの中には、定価を大きく超える価格で取引されるものも多いです。
そういった人気商品が「新品のような状態」で持ち込まれたときは、やっぱり驚きますね。
ーーそれはどんなゲームだったのでしょうか?
タイトルまでは覚えていないんですが、ファミコンのソフトでした。
最初は中身だけをお持ちいただいたんですけど、後日「箱も見つかりました」と持ってきてくださって。「箱だけ」の追加買取金額もお支払いしたんです。
箱までセットになったので価値がぐっと上がり、結果的にそのソフト一本で10万円を超える売価になりました。
ーー10万円…先ほどお伺いした箱の大切さを実感しました…
箱って本当に大事ですよね。笑
あたりまえですが、販売価格が上がる分、買取価格も高くつけることができます。
他にも、当時のメーカーのアンケートハガキや、取扱説明書とは別についているゲーム内のマップなんかも、あるかないかで価値が大きく変わります。
ーーアンケートハガキもですか?!
意外かもしれませんが、それも立派な付属品なんです。
購入当時の状態にどれだけ近いかによって、希少性が高まり、値段が高くなることが多いですね。
ーー他には、どんなジャンルのゲームが多いですか?
「宇都宮西川田店」はオフハウス・ガレージオフ・ブックオフにハードオフと4業態が入った大型店舗になるので、土日はファミリー層の来店が多いです。
なので、ニンテンドースイッチや、プレイステーション5といった最新のソフトも比較的集まりやすいですね。
ーーハードオフと言えば!なジャンクコーナーですが、「宇都宮西川田店」ではどんな商品がジャンク品になるのでしょう?
基本的に「起動することができなかったソフト」をジャンク品として扱っています。100円や50円といった価格で販売してますね。
ーー起動しないソフトも売れるんですね…!
購入される方はたくさんいらっしゃいますよ。
分解して直そうとしているのかもしれませんし、レアだから動かなくても欲しいという方もいるかもしれません。

ーーお部屋に飾ったりする用でしょうか…
なんなら空き箱や説明書だけでも、お求めになる方は多いですよ。笑
例えばコレクションしたり…何かこだわりがあるのかもしれませんね。
ーー空き箱だけでも…!?空き箱単体で販売されていたのでしょうか?
最初から扱っていたわけではないんです。
売上を伸ばすには、これまで通りのやり方だけではなく、新しい取り組みをはじめたかった。そこで、「これは売れないだろう」と思われがちなものにも目を向けたわけです。
ゲームソフトが入っているプラスチックケースまで売れるので…販売できる商品の可能性は思っている以上に広いと実感しました。
豊富なラインナップを支える「買取力」の工夫
ーーゲームの品揃えが豊富な「宇都宮西川田店」ですが、買取でも工夫されていることはありますか?
最新のゲームソフトは、「買取強化中!」のようなPOPを作成して、お客様から見やすい位置に掲示しています。
ーーお客様がぱっと見で、今どんなソフトをお店が求めているかが分かるわけですね。
実際に、POPを見ながら「これ持ってるかも。今度持ってきてみようかな」なんて話していたお客様もいらっしゃいましたよ。
ーー効果抜群ですね!
ありがとうございます。笑
リユースショップに商品をお持ち込みしたことがない方って、意外と多いと思うんです。「高く買取ってもらえないんじゃないか」と思っている方も少なくないはず。
ですが具体的な金額がわかることで、「意外と高く売れるんだ」と興味を持っていただけるんじゃないかと思うんです。
それが、お持ち込みへの第一歩につながると考えています。

ーー買取において、福田店長が大切にしていることはありますか?
「古いゲームにも価値がある」ということを、もっと多くの方に知っていただきたいと思っています。
特に多いのが、お子さんが昔遊んでいたゲームソフトを「どうせ値段はつかないだろう」と思いながら手放さないケースですね。
ーーレトロゲームなら、買取金額が高くなることもあるのでは…?
そうなんです。状態にもよりますが、しっかりと価値がつくものも多いですよ。
ーー古いゲームでも、きちんと動作はするものなんでしょうか?
問題なく動きますよ。
もちろん、長年放置されていたソフトの場合、はじめは起動しないこともあります。しかし端子部分などを丁寧にクリーニングすれば、ほとんどのゲームソフトが起動します。
実は本当に起動しないものって年間でほんの数本くらいしかないんです。
ーーそんなに少ないんですね!
2~30年前のソフトでも、作りはしっかりしているんです。
でも年数が経つと、基盤の部分がどうしても劣化してくるので、そこをしっかり磨くようにしています。
ーーかなり手間をかけているのですね。
すべての買取品に対してこの作業を行っているので、正直、起動チェックだけで1日がかりになる日もあります。
でも、この手間があるからこそ、お客様に安心してご利用いただけているのかなと思います。
ディグる魅力を磨き続ける!「ハードオフ宇都宮西川田店」のこれから
ーー福田店長が思う、「ハードオフでゲームを買う魅力」って、どんなところにあると思いますか?
ゲームに限らずですが…ハードオフって近隣にもたくさん店舗があるので、一日かけて複数店舗を回ってくださるお客様が本当に多いんです。
その中で「その店舗でしか出会えないもの」が見つかるのが、やっぱり魅力なんじゃないかと思いますね。
ーー「宇都宮西川田店」なら、特に古いゲームなどの“掘り出し物”に出会える確率も高い、と。
そうですね。他のお店をいくつ回っても見つからなかったゲームが、当店で見つかった!となると、私たちも嬉しいですね。

ーー福田店長おすすめのハードオフの楽しみ方はありますか?
目的を持たずに来ていただくのが、いちばん楽しいかもしれません。
探しているものが決まっていると、どうしてもその売り場だけ見て帰ってしまいがち。むしろ「懐かしいモノに出会う」ような感覚で、時間に余裕を持って来ていただいたほうが楽しめると思います。
ーーお店をじっくり見て回るのがコツなんですね。
「宇都宮西川田店」も、ファミリーや友人同士で来られて、1時間近くゲームコーナーで話しながら見てる人もいます。
そういう方を見かけると、楽しんでもらえているなと感じますね。
ーー「掘り出し物が見つかればラッキー」って感覚ですね。
それが、まさにハードオフの醍醐味でもあると思ってます。
ーー今後は、「宇都宮西川田店」をどのようなお店にしていきたいと考えていますか?
ありがたいことに、ゲームソフトについては多くのお客様にご利用いただいていると実感しています。
なので今後は、ゲームソフト以外のジャンルでも「このお店に来る価値がある」と思っていただけるようなお店づくりを目指していきたいですね。
ーー例えば、どんなジャンルでしょうか?
ジャンクコーナーです。
実は当店のジャンクコーナーは、まだまだ改善の余地があると思っているんです。
ーーどんな改善を考えているのですか?
他店では見かけないような珍しい品揃えで、もっと強みを出していければと考えています。
ジャンク品は、掘り出す楽しみが詰まった、ハードオフらしさの象徴でもあると思います。だからこそ、しっかり力を入れていきたいですね。
実は、私が正社員になりたいと思ったきっかけも、このジャンクコーナーに惹かれたからなんです。笑
ーーえ!そうだったんですか?
はい。滅多に見ないような商品を扱えたり、「えっ、これが売れるの!?」と驚くような商品もあったり…そういう「予想外」がすごくおもしろいと思いました。
ーー確かに、普通のお店ではなかなか味わえない体験ですね。
例えば、お客様の方が商品のことを詳しく知っていて、こちらが教えてもらうこともあったりします。
中には、コレクションをわざわざ自宅から持ってきて説明してくださる方もいて…
ーーそれはすごい…!お客様との距離感がとても近いですね。
なかなかない経験ですよね。笑
そういう関係性も、ハードオフの魅力のひとつだと思っています。

ーーでは最後に、「宇都宮西川田店」に来てくださるお客様にメッセージをお願いします。
もちろんお買い物目的でも大歓迎なんですが、目的がなくてもふらっと立ち寄ってもらえるようなお店にしたいと思っています。
宇都宮市内でも一番大型の店舗になりますので、観光地のような感覚で楽しんでいただけたら嬉しいです。
ご来店お待ちしております!
ーお客様に安心を届ける工夫や、お店に込めた想いをたっぷり伺いました。福田店長、ありがとうございました!
▼ハードオフ 宇都宮西川田店について詳しくはこちら
公式サイト:https://www.hardoff.co.jp/shop/detail/?p=201200
取材日:2025年6月20日